國立成功大學
本校は1931年(昭和6年、民国20年)1月15日に設立されました。当初の名前は「台湾総督府台南高等工業学校」でした。その後、1946年の「台湾省立工学院」、1956年の「省立成功大学」、1971年の「国立成功大学」など、数々の蛻変を遂げてきました。国立成功大学は、台湾を切り開いた英雄「鄭成功」にちなんで名付けられています。創立以来85年、歴史や時代の変化に合わせて、優秀な人材を数えきれないほど育成し、都市や社会の脈動との共生、世界とのつながりを実現してきました。
400年前にさまざまな人々が遥か彼方から台南の安平にやってきたように、今日の成功大学も古都からあらゆる方向に展開しています。真面目な学風を維持し、厚みのある研究力、学習環境の国際化、分野の枠を超えた数々の革新的な開発により、輝かしい産学連携の成績をおさめてきました。学術研究のエネルギーを産官学のあらゆる方面で具体的に応用し、着実に問題を解決することで大学の社会的影響力を積極的に発揮し、台湾と世界に前向きな貢献をしています。
成功大学は「窮理致知」を校訓とし、知識の真理を積極的に探求し、穏やかで着実な学風を作り出しています。創立以来、絶え間ない蛻変と成長を経て、工学院、管理学院、文学院、理学院、医学院、社会科学院、電機情報学院、プロジェクト及び設計学院、生物科学及び科技学院など、9つの学院、43の学科(研究所)、36の独立研究所、9 個学位プログラムを設立しています。各大学はメインキャンパスに集中していますが、そのほか、帰仁、安南、斗六にもキャンパスがあり、それぞれ、航空宇宙、水工学、養殖の分野に分かれています。発展の核となっているのは成大医院分院で、国内の学術分野が最も完全に整った研究型総合大学となっています。
成功大学は将来的に都市の心を動かして国の誇りとなり、提携校を尊重した積極的な協力により共栄を実現し、優れた人材を育成する高等教育機関として、世界で重要な力をもつ大学になることを目指しています。
成功大学は、学生の専門能力と分野の枠を超えた能力の育成を社会的責任としています。全校の教師と学生を社会意識(social awareness)と社会実践力を備えた実社会における学者(engaged academics)に育成することに尽力しています。本校はUSRプロジェクトにより、校内に「実践型教育知識(E-PCK)統合プラットフォーム」を構築し、実践型的教育と研究により、校外に「国境なき大学」を構築しています。大学の知識と影響力により台南市における各方面の発展を促進し、大学と都市が協力するという革新的なモデルを確立しています。コミュニティにおける社会実践を対象に学生の学習場所と機会を開拓し、大学の知識と影響力で地域文化と産業の発展を促進しています。
台湾社会が直面している高齢化、少子化問題、急速な都市化は、都市と農村の発展の不均衡を生み出しています。成功大学のUSRプロジェクトは、この2つの大きな社会発展の不均衡に焦点を当て、「持続可能な都市と農村の構築」、「高齢化社会」、「循環経済」、「フレンドリー農業」、「テクノロジーの民主化」など、5つのテーマに力を注いでいます。また、コミュニティの地域連携、発掘、テーマに関連する社会現象と課題に対する教師と学生の教育及び研究を促し、社会的な実践行動により、共同で解決策を追求しています。
私たちのパートナー:「相伴2026-齢感生活微社群行動網(高齢者生活マイクロコミュニティ・アクションネットワーク)」高齢化社会のマイクロコミュニティを推進し、健康的な余生の追求、ポジティブで自立的な生活、超高齢化社会における相互作用モデルの促進プロジェクトを実行しています。「悪地協作:浅山地区之区域創新與跨域実践(浅山地区の地域イノベーションと分野の枠を超えた実践)」浅山の持続可能な発展の探求に参加し、台湾南西の悪地-台南左鎮、龍崎と深く関わっています。「農牧共好與農緑共生:以科技民主為行動核心的技術與価値創新(テクノロジーの民主化を行動の核とした技術と価値の革新)」フレンドリー農業、農業廃棄物の課題に気を配り、テクノロジーの民主化により現地の『適性技術』(Appropriate Technology)を開発しています。「以微生物科技導入台南市農業区的知恵新農業(微生物テクノロジーの導入による台南市の農業地区における新しいスマート農業)」微生物テクノロジーを核とした技術の導入による新しいスマート農業により、持続可能な農業を着実に実施し、農産物の付加価値を組み合わせたモデルチェンジにより、農業産出額を向上させています。「聆聴長短樹的呼吸-建構環境療癒的場域(木々の呼吸に耳を傾ける-環境と癒しの場の構築)」コミュニティと実践型人材育成為コースの研究を結び付けています。「新学校午餐創新推進計画(新しい学校給食の革新推進プロジェクト)」辺境地のケア、食文化、教育、食材の調達、輸送、その他関連項目の課題に関心を寄せています。「屏東竹田高齢楽智友善園区計画(屏東竹田高齢者フレンドリー園区プロジェクト)」オープンな認知症ケアコミュニティモデルの構築を出発点とし、人間本位のケア機構で地域の生活及び文化の原則を尊重し、地域の高齢化とそのケアに対する実践的な理念を実現しています。